若者定着支援(大河原)_DSC03889(1)

 

7月18日㈬は、宮城県大河原町の大河原合同庁舎で、
コミュニケーション力と叱り方セミナーを行いました。

 

このセミナーは、宮城県が、
若者等人材確保・定着支援事業として行う、
『輝く企業の人財力向上プロジェクト』のひとつです。

 

県内5か所で様々なセミナーが開催される中で、私は、
・コミュニケーション力と叱り方セミナー
・困った社員への接し方と効果的なティーチング・コーチング
を担当します。

 

自分が担当する講座をピックアップしたご案内は、
こちらです。

 

最初にYES!叱るための合意をもらう

上司から服装を注意されたスタッフ

私が派遣スタッフをまとめる職場リーダーだったとき、ある女性スタッフの服装を課長から注意されたことがありました。言われてみればそうかもしれませんが、同性の私から見てそれほど露出が高い服には思えませんでした。けれど当時の課長はお気に召さなかったらしく、私を呼んで「注意してほしい」と言ってきました。

職場は私服でしたが、正社員の皆さんも役職者以外はカジュアルな服装が多いため、比較的自由な雰囲気がありました。私は自分自身があまり思っていないことを人に伝えることに抵抗を感じましたが、課長の命令なので言わないわけにもいかず、どんな言葉がいいのかしばらく逡巡した後、「課長がこう言っている」という表現でそれを伝えに行きました。

すると、その女性スタッフは逆切れして突然怒り出したんです。「それは就業規則のどこに書いてあるのか?スタッフ手帳のどこに書いてあるのか?私は普段からルール違反をしないように気を遣っている。事前にわかっていれば注意もするが、今までに何度も会社に着て来ているこの服で、今日になって指摘されるのはおかしい。非常に心外である」という言い分でした。

私はなるほど、彼女の理屈にも一理ある、と、思いました。本当は、課長は前からそう思っていたのかもしれませんが、私の職場には元々ドレスコードのようなものはなく、人によって感覚が異なる服装のようなものに関しては、とらえ方がとても曖昧でした。

ある課長がノープロブレムでも、別な課長は「仕事に着て来る服じゃないよね?」と指摘してくる現状。ですがそう言ってきた課長自身も元々は穏やかな方で、普段はあまり服装のことなど言わない人なのです(出がけに奥さんとケンカでもしてイライラしていたんでしょうか?^^)

気弱なリーダーだったので反撃されたくなかった

今はスタッフや社員の皆さんの成長を、お金をいただいて依頼されている私ですが、当時は自己基盤も弱く、それほど確固としたリーダーでもなかったので、女性スタッフが攻撃的に反論してきたことにタジタジとなって怖くなり、もう二度とこんな思いはしたくないと思いました。要するにそのときは自分も傷ついたんですね。

私の部門は男女とも、弁が立って理屈っぽいツワモノスタッフが多かったので、ルール化なんてとんでもない!(彼らを敵に回すなんて、考えただけでやりたくない(汗)そんなエネルギーはどこにもないw)

なので、今後どうすれば反撃されないか、毎日そればかりを考えていて、ある日ふと、スタッフがまだ入社する前の段階で、服装に関しての同意をもらっておいたほうが得策だ、と思いつきました。

つまり現状を正直に話したうえで、「(服装に関しての考え方がバラバラなので)ときには特定の上司から納得がいかない指摘を受けることもある」「けれど私は立場上、その指摘を受け入れなくてはいけない」「不服に感じることがあるかもしれませんが、もしそういうことがあったときは従っていただけますか?」

この段階(入社前)でNOという新人さんはいませんし、男性の方も女性の方も、むしろ「前職は厳しかった」「上司によって感覚が違うのは自分も経験がある」など、前向きで好意的な発言が飛び出し、私は今からなら、以前よりも楽にスタッフをマネージメントしていけそうに思いました。あの、手強い人達はこの際横に置いておいて(笑)これからの人達を早い段階で意識づけしようと思ったんです。

自分のためにも最初が肝心なのだ

残念ながら(?)、担当スタッフが上司から服装を注意されるのは、あとにも先にもそれきりでしたが、もしかしたら最初のうちに服装の話題を出しておいたことで、それ以降の新人さんには少なからず自制心が働いたのかもしれません。

ですが私はこれを機に、何事も最初の合意が感じなのだと痛感しました。あとになってからでは注意もしにくくなりますし、「今まで何も言われなかった」という反論を許してしまうので、職場のリーダーさんは、今後起こり得ることに対しては、早い段階で事前に知らせて予告し、そのときにどう振る舞って欲しいかを伝えておけば、いざというときに自分自身が非常に動きやすくなると思います。

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 本日の研修について

事業名:平成30年度 宮城県 若者等人材確保・定着支援事業『輝く企業の人財力向上プロジェクト』
タイトル:「コミュニケーション力と叱り方セミナー」
テーマ:効果的な会話、部下指導のポイント
内容:タイプ別コミュニケーション、座学、グループワークなど
主催:宮城県(受託会社:株式会社コー・ワークス)
人数:約10名
時間:3時間
対象者:宮城県に活動本社・支社がある事業所の管理者・リーダー様
会場:宮城県大河原合同庁舎




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