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冷たい肉そばって美味しいんですね!
さがゑもん(仙台市青葉区)
そば味音痴脱出を目指して
1年半が過ぎました。
数えてみるとそれまでに
52食のそばを食べたようです。
たくさん食べた気がしていましたが
カウントすると意外に少ないものですね。
けれどまだ一向に
そばの味・風味・香りはわかりません・・・
このシリーズの全記事はこちら
そんな矢先、知人が支援する会社が
仙台市青葉区二日町に
冷たい肉そばの店をオープンさせました。
お店の名前は「さがゑもん」。
冷たい肉そばは過去に一度だけ
山形のイベントで食べたことがありますが
そのときは、そばに全く関心がなかったので
立そば・駅そばと同じ感覚で
ただ流し込んだという感じでした。
ですが今は「そば味音痴脱出」を目指しているので
どんなそばでも(風味がわかるという)
冷たいそばなら大歓迎です。
そこで早速行って食べてみました。
うまい!!!
すごく美味しい!!!
これはとても美味しいです。
冷たい肉そばって鶏だしスープなんですね!
(一度食べているのに全く覚えていませんでした)
自分は生まれてすぐに転居しましたが
両親も私も秋田県出身なので
鶏だしスープはきりたんぽと同じ味で
ソウルフードに近い高揚感があります。
おそば(麺)は片目でもっちりしていますが
これはそういうものなのでしょう。
この時期はオープンしたばかりで
なんとフォトスタジオを経営する知人が
そばを茹でていてびっくりしましたが
(立ち上げを手伝うため
山形で修行してきたそうです)
知人が言うには、
「寒河江のひふみの麺を
使わせてもらえることになったの!」
・・・と目を輝かせて教えてもらったのに
「ひふみ」が何だかそのときはよくわからず
反応が「ふーん」だけですみませんでした。
このときも「そばの味」「香り」には
まだピンと来ない私でしたが
「冷たい肉そばは非常に美味しい!」
という事実は強力にインプットされました。
”舌の横”で一瞬感じた「何か」がそばの味?麺はよく噛んで舌の脇で味わう?
「さがゑもん」さんがきっかけで
「冷たい肉そば」の美味しさに
心から感動してしまった私は
次回山形に行ったら
絶対それを食べようと決めました。
山形一寸亭(山形市)
機会はすぐにやってきました。
私は10年前にイベントで食べた
「冷たい肉そば」が
「ちょっとてい」というお店の
ものだったことと
それについて山形の知人たちが
「冷たい肉そば」を熱く
語っていたことを思い出し
早速「山形一寸亭(ちょっとてい)」
に行ってみました。
ちなみに山形在住の友人達に
「一寸亭に行った」と言うと必ず
「どっち?西川の本店?山形のほう?」
と聞き返されるので、そこには何やら
こだわりの理由があるのかもしれません。
私が行ったのは山形の一寸亭です。
オーダーは当然「冷たい肉そば」です。
いやー、本当にこれは美味しいですね。
・・・と、そのとき舌の脇っちょのほうで
「ん???」と感じる何かがありました。
お!!!
味とも言えない「何か」なんですけど
これがそばの味(風味)であることは
すぐにわかりました。
でも不安定なんです。
すごく頼りないんです。
感じるような、感じないような・・・
わかったような、わからないような・・・
ですがこれは今までの中で一番確かな
何かの兆しです。たぶんこれなんですよ。
ここで私はまたひとつ教訓を得ました。
そばの味が知りたいなら麺を何度もよく噛んで口の中で転がしてよく味わえ
です。
ソバは噛まなきゃわからない
のです。
考えてみたら、今までの私は
そばの麺をすするようにして
勢いで流し込んでいました。
たぶん以前にどこかで読んだ
江戸前のそばの食べ方的な
知識だったように思います。
ですが、そばの味がわかる人なら
それでも全然OKだと思いますが
私のようにそばの味がわからない人は
それじゃダメみたい^^
いいあんばいに山形そばは
ごろっと太くてもっちり固いので
普通にすすって流し込んでも
なぜか勢いに乗れなかった一群が?
必ず口の中に残ります。
それをしかたなく?
噛み噛みしているうちに
「むむむ?これか?」って
思うんですよね。
今まで二回とも「売り切れ完売」だった「はしもと」のソバを今度こそ食べてみよう
前項で書いたように
ほんのわずか一瞬でも
”そばの香り””そばの風味”を
山形一寸亭さんで感じ取ることができたのは
自分にとって大きな収穫でした。
ここまで50食以上食べているので
自分の味覚も少しずつ
そばを感じられるように
なってきたのかもしれません。
そう思うと
たぶん今までの1年半のうちでも
香味豊かなおそばを出してくれている
ハイクオリティのお店は
きっとあったはず。
ですが私の感度が低いので
それに気づかないんですね。
はしもと(仙台市太白区)その1 ※現在は閉店
さてそば味音痴脱出作戦を始めてから
いつか行ってみたいと思うお店が
ありました。
それは太白区西中田にある
「はしもと」というお店です。
今回のそもそものきっかけとなった
(詳しくはこちらを参照)
以下のFacebook投稿で二人の友人が
「はしもと」について言及しています。
(※「はしもと」は2020年に閉店し
現在は「つけ麺まるや」になっています)
はしもとは
各種のレビューでも評価が高いのですが
どうやら材料がなくなった時点で
その日の営業を終えるお店のようです。
店主さんは岩出山の「もみじ野」
という人気店で修行された方だそうです。
地元の知人で
「お金持ちが道楽でやっているお店」
と話す人もいて、私には
(そば店をやらなくても暮らし行ける)
という意味に私は聞こえたのですが
だったら逆に期待できると思いました。
だって、だったら、材料とか
コストを度外視して
いいもの使っていそうじゃない?
(なんちゃって)
実はこれまでも13時半頃
西中田の所用の帰りに
フラッと立ち寄ってみたのですが
二回とも閉店後だったので
「この店に入るには気合が必要」
と悟りました。
つまり本気で開店時を狙って行かないと
評判の高いそばには
あり付けないことになります。
このカビのような埃っぽい匂いがそばの香りなの?強いて言えば小豆の皮の香味・風味のような?
はしもと(仙台市太白区)その2
そこで今回わたくしは
珍しく本気を出してみました(笑)
▼仙台市太白区西中の「はしもと」(現在は閉業、跡地が別なお店に)
お値段ははっきり言って「高い」です。
800円で物足りなさを感じるぐらいです。
ですが私はまた、このそばで
感じちゃったんです!
※誤解を恐れずに正直に書く
当時の正直な感想なので
何卒ご容赦くださいm(_ _)m
このそばはカビのような?
埃っぽい匂いがする!
ごめんなさい
ごめんなさい
ごめんなさい
この文面が検索者に対して
変な誤解を招いたら
どうしまししょう???
決して悪い意味ではありません。
そもそもそばへの感度が低い
「そば味音痴」の率直な感想として
「ここのそばは埃っぽい」
と思ったのは事実です
(今はそうは思いません)
ですが自分の感覚を再整理すると
それは「小豆(アズキ)」の匂いに
よく似ていることに気が付きました。
アズキの皮の香味と言っても
自宅で「あんこ」を作ったことがなければ
それもまた、「???」の世界ですが
要するに、何かわからないけど
ある種の「穀物の皮(上皮)」の匂い。
そばの香りってこれかしら?
と、初めて思いました。
そして回数を重ねてきたこともあり
このあたりから、段々
そばの味と風味と香りが
私にもわかるようになったきたんです。
やったー!
(つづく)