index
ひたすら数をこなせばそばの味・風味・香りが絶対いつかわかるはず!
前回からの続きです。
それから私はひとつの仮説を立てました。
私がそばの味がわからない原因は
私の人生における「そば食」の回数が
圧倒的に足りないせいではないか?
ということ。
このシリーズの全記事はこちら
そもそも小さい頃から
我が家の食卓にそばが出てきたことは
ほとんどありません(大晦日だけ)
私の家(実家)は
両親とも秋田県出身なので
どちらかといえば
うどん文化の家庭でした。
(それも秋田は乾麺系)
それと見逃せない事実もう一つ。
大好きなラーメンに関して言えば
な私は「マツダ製麺」の麺だけは
食べてわかるんですよ。
なぜならそれは大好きな長城の
担々麺をしょっちゅう食べていたから。
当時長城で使っていた
マツダ製麺の麺がわかるようになったのは
ひとえに「回数」のたまものと思うから。
そういったことから私は決めたんです。
これからなるべくそばを一杯食べよう!
そばの味と風味と香りがわかるまで
たくさんそばを食べ続けよう!
私は個人事業主で
研修講演の仕事や訪問指導や
打ち合わせがなければ
外出はしませんし、外に出ても
仕事先の近くにそば屋さんが
ないことだってあります。
だから昼食はそば100パーセント
というわけには行きませんが
できる範囲で可能な限り
ランチは冷たいおそばにしよう!
(冷たいほうがそばの香りがわかるそうです)
と、思いました。
さあ、そば味音痴脱出ゲームの
始まり、始まり(笑)
「もりそば」がない!冬の仙台の食堂で冷たいそばは季節メニューと知る(いまさら)
どんなに寒くても冷たいそばを食べよう
N社長一押しのそばを食べても
味と香りが全然わからなかった私ですが
あれが2018年の2月5日です。
それから私は機会があれば
ランチはなるべく「ざるそば」
または「もりそば」にしました。
それと海苔がかかっている「ざるそば」は
海苔の香りが邪魔すると思ったので
なるべく海苔のない方向で(笑)
冬の仙台は食堂に冷たいそばがない
今さらのように気づいたのですが
いわゆる「大衆食堂」のような店では
冷たいそばは季節メニューなんですね。
官公庁の庁舎内食堂でも
冬は冷たいそばはやっていないし
なんと半田屋では夏でもメニューに
ありませんでした。
そういえば、確かに
会社員時代の社員食堂はそうでした^^
こんな当たり前のことを
今頃のように思い出すのだから
どれほど今まで「そば」に無関心だったか?
ということですよね・・・
仕事で山形に行くことが多く
そばはそこでしか食べないので
地元仙台ではこんな当たり前のことでさえ
今まで気が付きませんでした?
考えてみれば、私は
自分のお財布からお金を出して
自ら好んでそばを食べたことは
一度もありません。
私にとって「そば」は仕方なく食べるメニュー
人生のうちのほんの数回は
「早朝にそこしか開いていない」
または、付近に飲食店がなく
「そこしか食べるところがない」から
しょうがなく食べた旅先の
駅そば(かけそば)だけだと思います。
だから、一般的な仙台のお店の
「そば事情」が全然わからなかったのかも。
私は山形に仕事先が多く
冬でも冷たいおそばを食べる
山形の知人をたくさん見てきましたが
仙台にその環境があるかと言えば
地元はやっぱり少し違うんですね(?)
これからは冬場でも
「ざるそば・もりそば」を
やっていそうなお店を選んで
入らなくてはダメなのだと思いました^^
駅そば・立そば・町そばでは本当のそばの味は知ることができない…のね
そば味音痴脱出を決意してから半年
(2018年2月~8月)の間に
私は「ざるそば・もりそば」を
20食食べました。
なのに一向にそばの味も風味も香りも
全然まったくわかりません。
ラーメンにおける自分の経験から
数をこなせば味覚は研ぎ澄まされる!
と確信していたのですが
20食ではまだまだ足りないのかしら?
お店を選んでいいそばを食べないとダメなんだ
しかしここで私は大きな勘違いを
していたことに気づきました。
そばの麺なんてだいたいどこも
同じものだろうと思って
目についた手近なお店から
手あたり次第に入って食べていましたが
それじゃわかるわけないんですね。
この当時、私は匿名で
趣味の食品ブログも書いていましたが
そばの乾麺の記事を書くにあたり
様々な商品の表示を見るようになると
市販のそば乾麺のほとんどは
5割以上が小麦であることが
わかり驚いたからです。
干しそば(乾麺)のはなし
少し横道にそれますが
食品の原材料表示は
重量の割合が多いものから
順に掲載する決まりです。
ですから
たとえば上の写真のように
産地特産を感じさせる
ネーミングのそばでも
原材料が小麦とそば粉の
二つしかない中で
小麦が先に来ていたら
50%以上は小麦ということです。
ただし配合割合が
30%に満たないときは
下の写真のように
割合を明記しなくてはなりません。
だからたいていのそば乾麺のメーカーは
ビジネス的に考えて
配合割合の数字を記載しなくてもよい
ギリギリの3割ちょっと越えを
狙っているのではないかと思われます。
(市販品でそば粉の割合が小麦粉よりも高い製品は
ほんのわずかです。しかも値段が高いです)
そういうことがわかってくると
飲食店も同じことで
お手頃な値段で大勢のお客さんを
相手にするようなお店は
そばの麺も(つかっている粉も)
それなりだろうという推測が立ちますよね。
駅そばや立そばだけを
どんなに毎日食べたって
「通」の人が語るような
そばの味・風味・香りは
絶対にわからないんだ・・・
という結論に至りました。
「通」の方にとって当たり前のことでも
「通」じゃない私にとっては
ひとつひとつが発見と気づきの日々ですね^^
(というかそば好きじゃない人の感覚って
そんなものなのです(汗))
そば専門店の口コミ高得点は丼ものや定食の高評価を反映している場合が多い
前項の気づきを機に
私は「手あたり次第」をやめて
ちゃんとGoogleマップで
その日の目的地付近を検索して
口コミポイントの高いお店を
目指すようになりました。
ところがここでまた問題が!
丼もの味ででそば店が評価されている!
私は風味と香りが豊かなそばを出す
「ざるそば・もりそば」のお店を
探しているのですが
高得点のお店のレビューを見てみると
カツ丼や親子丼や定食メニューが
点数を稼ぎ出していることが多いんです。
そば店なのにレビュアーの写真が
カツ丼ばっかり、○○定食ばっかり
というお店が結構多く、いいものを食べて
「そばの味・風味・香りを知りたい」
という私の目的にフィットしません。
また、「そば店」等で検索すると
なぜかラーメン店や中華屋さんも
出てきたりします。
Googlマップで検索を工夫しよう
ですが、いい案を思いつきました。
「ざるそば」「もりそば」で
検索すればいいんですよね。
たとえば塩釜で仕事があるときは
現地の地図を出してから
「このエリアを検索」で「ざるそば」
を入力。
そうするとまずラーメン店は
駆逐されるので(ごめんなさい)
選択が楽になります。
そして「そば」の評判が高い
お店も出やすくなるようです。
半年過ぎたあたりから
お店選びも知恵が回るようになり
そば味音痴脱出作戦は
ますます加速が付いてきたのですが
肝心の味・風味・香りは
まださっぱりわかりませんでした。