今日は髪のカットとカラーに行きました。

 

担当の男性美容師さんから
自分は(髪を切るなどの)
手を動かすことは大好きだったが
お客さんと話をするのが苦手だった
というお話を聞きました。

 

男性3人兄弟の末っ子で
男ばかりの環境で育ったので
女性とはどう話していいいか
まったくわからなかった(笑)
と笑ってお話してくれましたが
もしかしたら、今もそうなのかもね。

 

私が勝手に考えた『女性と話すコツ』は
4つ聞いて3つホメろ
です。

 

「聞く」というのは質問することで
「ホメろ」」というのは、まぁそのとおり(笑)

 

ワンセットの一連の会話の中で
少なくとも4回は何か尋ねて
少なくとも3回は何かをホメれば
信頼関係は取れますよー
ということですが、この場合の
「聞く」というのは
「髪の長さはどれぐらい?」とか
「お色はどうされますか?」などの
作業タスク的な確認じゃないですよ?

 

お客様が「先日千厩に行った」と言えば
「お友達でもいらっしゃるんですか?」
とさりげなく理由に触れてみたり
「火曜日しか髪を切りに来れない」と言ったら
「火曜日が定休のお仕事なんですか?」と
さりげなく背景を尋ねてみるということです。

 

ふと気が付いたんですけど
会話が苦手な方って、
「聞いて」くれないんですよね。

 

相槌や共感は伝えてくれるのですが
「それははなぜ?」
「それってどういうこと?」
という、話し手にとっての
心地いい突っ込みがないので
そのせいでお話が続いていかない
ということもあると思います。

 

そして、できたら、やっぱり
ちょっとはホメて欲しいですよね(笑)
(たとえウソでもwww)

 

「先日、早池峰(はやちね)さんに上ったんですよ」
「ほー、登山がご趣味なんですか?」※質問
「そういうわけでもないんだけど
夫と二人で日本の100名山に
トライしようと思ってね」
「それはすごいですね。 ※ホメるw
早池峰山も100名山の
ひとつなんですか?」 ※質問

 

という感じで、
たまにホメ(承認)を入れながら
(毎回だとお世辞モードになるから注意)
色々お尋ねしていくと
結構、会話が弾みますよ。

 

そんなことを考えながら
となりの席のご年配同士
(美容師さんもお客様もご年配)
の会話を聞いていたら・・・

 

お客様「通販で布団を頼んだら
クロネコヤマトは
居るか居ないか確かめないで
すぐに不在票を入れていぐがら
なんだい、と思って電話したの」

美容師「あらー、最近、んだおんね」

お客様「したっけ、シャープ押してくれとか
何番押せとか、面倒臭くて
わけわかんないでそのままにしたっちゃ」

美容師「あれ、直接つながる番号もあんだよ?」

お客様「んだけど、もう、面倒だから
そのままにしたいっちゃ」

美容師「んだね、それが一番いいかもねー」

お客様「ベルーナで食べ物頼んだら
そっから、電話、うんっと来るんだわ」

美容師「あー、やっぱり、宣伝だからね」

お客様「私も、どうですか?って言われっと
んで、頼んでみっかな?と思うタチなので
この前、和歌山の梅干し頼んだの」

美容師「あー」

お客様「あれはやっぱり美味しいんだおんね。
実が厚くて皮が薄くてさ
その辺のヤマザワで売っているのとは
やっぱり全然違うんださ」

美容師「あーやっぱりねぇ」

お客様「んだけっとも、
去年4キロで1000円だったのに
今年は3キロで1000円なんで、
文句言ったのさ」

美容師「値上がりだっちゃね」

お客様「したっけ、6月に頼んだのに
届いたの9月!
俺、文句言ったから
嫌わったのかなーって思ってさ(笑)」

 

オバチャン二人の会話なので
お互いに言いたいこと言ってるし
しかも話題がどんどん変わるんですが
相槌と共感と賛同はあれど
質問はナシ。皆無。ゼロ(笑)。

 

オバチャン同士の会話とは
そもそも、そういうものだと思いますが(笑)
ここで美容師さんが、もうちょっと
相手に聞いたり尋ねたりしていれば
お客さんとの会話も
もっと深まるんじゃないかな?
と思いました。

 

本当は女性だけでなく
男性だって、
自分の話に興味を持ってくれて
関心の高い質問をされたら
ちょっとうれしいと思うんですよ。

 

だから「女性は」というのではなく
本当は誰にでも有効なのかもしれません。

 

ちなみに
「4つ聞いて3つホメる」というのは
数値目標ではなく、複数回やろうね?
という意味でそう表現しました。
ただ単に「聞きましょう」「ホメましょう」
というと、みんな、1回で「完了!」
と思ってそのあとはやらないので(笑)。

 

聞くとホメるの回数が違うのは
いい会話のためには
最初にこちらからお尋ねしないと
お客様の興味深いお話が
引き出せないからです。
その意味で、プラスワンにしてみました。

 

ご参考になれば幸いです。