大衡村ふるさと美術館_20190627_111605

今日は母の運転手を務め、昭和万葉の森にある大衡村(おおひらむら)ふるさと美術館に行きました。
目的は佐藤光郎絵画展。母と同じ二期会会員の画家の方ですが、私も河北美術展で何度も入賞作品の絵を見て印象が深く、テーマも作風も、とても現代的だなぁと思っていたので、母のリクエストに快諾して二人で出かけました。

佐藤光郎絵画展_20190627_112231

ふるさと美術館は大衡村(おおひらむら)の昭和万葉の森という森林公園の中にあります。
私が訪れたのは今回が初めてですが、とてもいいところですね。
平日の午前中で、人がほとんどいなかったため、余計にそう感じたのかもしれませんが、緑が豊かで閑静な敷地に鳥の鳴き声が響いていました。

母が本格的に?油絵を描き始めたのは父が亡くなってからですが、元々絵が好きで高校生ぐらいのときから色々描いていたようなので、私は小さい頃から毎年母に連れられて河北美術展を見に行きました。
その影響で、大人になってからもほかの展覧会に足を運んだり、直接会場に行けなくとも新聞に掲載された河北美術展の入賞作や審査員の絵は結構よく見ていたのですが、中でも(一昨年個人美術館を訪れた)佐々木正芳さんや今回の佐藤光郎さんの絵はとても個性的なのでずっと印象に残っていました。

佐々木光郎絵画展_20190627_113359

佐藤光郎さんの絵はよくある「油絵」という感じではなく、油絵の具にこだわらない技法で描く現代的でお洒落なイラストアートに近いのですが、静物や風景や東北の民俗を描いた作品が多い中で、ギターや音楽やジョン・レノンが主題の作品がモダンだったので、(本当は私よりずっと年上の方ですが)30代のときは美術展という異質な空間の中で、なんとなく同世代の仲間に出会ったような、どこかうれしいような気もしていましたよ(笑)

佐藤光郎絵画展_20190627_113756

メッセージノートを見る母

係の方に確認したら、写真はOKとのことだったので(1階の菅野廉さんの作品はNGとのこと)、記念に何枚か取って来ましたが、近づいて一枚一枚をよく見てみると何かを貼ったり盛ってあったりさりげないところにジョン・レノン(またはレノンとヨーコ)の顔があったり、自由な技法で細部にもこだわりがあって面白いので、そちらも撮ってもよかったかな~って。

とはいえ、いくらOKと言われても、美術展で写真を撮るのはなんとなく罪悪感を感じるもので^^やっぱり全体しか撮れませんでしたが、うちの母の作品が展示されている美術展のように、あちこちの絵の前で作者を囲んで嬉々と記念撮影が行われている会場なら、バンバン撮っちゃうかもね(笑)

大衡「そば処 葉菜」_20190627_131003

絵を見た後は、少し車を走らせて、先週来たばかりの「そば処 葉菜」に来ました。
実は先週、大和町でお仕事があり、金曜日もここに来たばかりなのですが、そばの種類が二種類あって前回は細い方の麺(自家製麺機会打ち)を頼んだら、そちらはそばの配合割合が四六だったことが、お店の人の話でわかったんです。
だったら、「石臼挽き手打ち」の二八のほうも食べてみたいなぁと思ったことが、再訪の理由です。

大衡「そば処 葉菜」_20190627_123023

でも結果として、私には自家製麺という名前で出されている細いそば(機械打ち四六)のほうが口に合うことがわかりました。
上の写真では、母が手に持っている丸いざる容器のほうがそれです。

四六でも私には十分そばの香りがして美味しかったし、なによりざるそばは、さっとそばつゆにつけて、いっきにズルズルととすすりこむ食感が好きなので、太くてちょっと食べづらい「石臼挽き手打ち」は、美味しいのかもしれないけど、楽しくなかった(笑)
まぁ、基本的に人間がお安くできているのかもしれませんが・・・

これは「そば処 葉菜」の石臼製粉機です。
先週の金曜日は3台とも動いていましたが、今日は2台の稼働のようです。確かに今日は前回よりもお客さんがちょっと少ない感じ。

大衡「そば処 葉菜」_20190621_122124

こちらのお店は、町はずれの道にポツンと1軒だけあるそば屋さんなのですが(駐車場は広いです)、どうやら人気店のようでお昼時は待たないと席に付けません。それもリストに名前を書くのではなく、入り口と外の縁台に座っている順番で案内するというアナログさですが、常連さんはそのシステムに慣れているようです。

このお店は、すごく面白いんですよ。お客さんの層が真っ二つに分かれるんです。
ひとつはスーツを来た男性会社員数名のグループやユニフォームを来た技術系の集団などすごく仕事っぽい人たち。
そしてもうひとつはいかにも「観光で来ました」みたいな年配男女チームや年配ご夫婦連れ。
だからランチタイムは両者が入り乱れて、なんとなく不思議なムード(笑)
寂しい町はずれにある田舎の一軒そば屋と思っていると大間違いで、昼時はビジネス街のランチタイムみたいな雰囲気が漂っているのが面白いです。

大衡「そば処 葉菜」_20190627_130855

ちなみに↑↑↑のような写真はたぶん普段は滅多に取れないと思います。なぜならこの場所にはいつも車が止まっていて、店全体が見えないから。
いつかまたこの近辺でお仕事があったときにはまた来たいお店ですが、たとえそばの割合が四六でも、今度は迷わずに「自家製麺」のほうを注文したいと思います。

大衡「そば処 葉菜」_20190627_130914

あれっ、うちの母がいない!と思ったら、一生懸命、敷地に生えているブドウのツルを写真に撮っていました。
常に絵の素材集めに余念がない母なのでした(笑)