今日は仙台市太白区区民協同まちづくりの事業評価委員会でした。
委員は全員で6人です。私はかつて委員だった友人の紹介で、彼女がの任期満了と入れ替わる形で2013年から委員を務めています。
話し合いの中身は公開できませんが、まとまったものが(たぶん)太白区のホームページに載ると思います。
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事業評価委員会に参加して毎回思うことは、地域には熱い活動をしている熱い人が本当に多いんだな、ということ。そして市の職員の方達と連携をはかりながら、地域のために無償で頑張っている方達がたくさんいる、ということです。
この活動に参加していると、各地域の団体さんが仕上げた成果物を手に取るって拝見する機会が増えるので、自分の勉強にもなるのですが、個人的には、秋保地区と八木山地区が熱いな~とよく思います。
一部のご紹介にとどまってしまうため、今回ご紹介しない皆さんには少々心苦しい思いもあるのですが、秋保地区のある団体さんは、「行ってみっぺ秋保」というA3四つ折りのリーフレットを継続できに作成されています。これがなかなか素敵なんですよね。一部のPDFはこちらからダウンロードor閲覧可能ですので、ぜひご覧になってみてください。
ほかにも、「ディスカバー太白」や「生出まち物語」や「八木山まち物語」など、貴重な記録を冊子や本にされている団体さんがいらっしゃいます。
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さて、話は変わりますが、私は、まだ勢いがあったころの宝文堂さんが出された「仙台八十八景」という写真集を持っています。昭和52年10月1日発行(1977年)となっているので、私が高校2年生の時の本ですが、値段を見ると、なんと3,500円!今だって十分高く感じるお値段なのに、なぜ当時高校2年生だった私が、この本を買ったのかは覚えていません。でもたぶん、当時は河北新報などでも大々的に広報されたと思うので、お年玉の貯金をはたいて買ったのかもしれません。
私は、まだ勢いがあったころの宝文堂さんが出された「仙台の散策」という文庫本を持っていました。(というか、探しきれないだけで、たぶんまだ家のどこかにはあるはずです)
そして私は、仙台の三十三観音という本(冊子?)も持っていました。
元々歴史は嫌いじゃないんですが、こういった本を読んで「へー!」と思うのが好きで、地域には地域の歴史があることがわかり、高校生の頃は、地元仙台に関わる本は結構読んだと思うんですよね。
ですが、あれから、40年・・・こんなインターネットの時代になっても、その頃書かれた貴重な文章や資料はネットにはないんです。そう思うと、地域の方達が語った地域の歴史の記録や伝承は、無償に欲しくなってしまうんですよね^^
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ということで、本日、念願だった、「八木山まち物語」ほか3冊を太白区役所まちづくり推進課さんからついに購入してしまいました!
「八木山まち物語」の編集長は瀬戸勝枝さん。現在は、仙台市太白区桜木町で「宮城個人史図書館」を運営されていますが、私が広告業に従事していた30年前は、アカデミックで落ち着いたタウン情報誌「けやきの街」の編集長さんとして、名を馳せた方でした。私(56歳)と同世代の業界人(広告・印刷)なら、誰でも一度はお名前を聞いたことがあると思います。
「八木山まち物語」を開くと、昔の東北道だった『東街道と「越路」』の話。元禄時代に南から仙台に入るには、熊野堂→茂ケ崎→愛宕山→(たぶん鹿落坂)→米ケ袋→田町→木下・・・だった話。
ほか、八木山の地主さんである八木久兵衛さんの話や・・・
芦の口の開拓の話。
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実は愛宕中出身である私は、福島から転校してきた2年間、八木山香澄町に住んでいました。だから八木山はとても懐かしい地区なのです。
八木山神社前の曲がり角には模型(プラモデル)屋さんがありました。道を隔てた向かい側にはケーキ屋さん、果物屋さん、レコード屋さんがあり、そのまま道の左側を上るとマーキュリーストアがありました。マーキュリーストアの向かい側には、ファンシーグッズを扱う大きな雑貨屋さんがあり、付近には菅田書房という本屋さんや、美佐古寿司(たぶん)というお寿司屋さんもありました。もうちょっと上るとお茶屋さん、そしてまた本屋さん(松波書店って言ったっけ?不明)と、小さなお店が並んでいました。
中学生だった私は学校に通うのに、なぜか当たり前のように向山小学校の校庭と偕楽園(和風園)という老人施設の敷地の中を通っていました。今なら、あり得ないですよね。でも、当時は、八木山香澄町から愛宕中に行くには、かなり遠回りしないとまともな道がなかったので、みんな、変な抜け道を通っていたと思いますし、なんとなく容認されている風でもありました。
八木山神社前のバス停は、朝のラッシュ時は来るバス来るバスがほとんど満員で通過されてばかりのバス停だったので、中総体などの行事で朝から学区外にバスで出かける時には結構大変でした。
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いま、車で八木山を上り、当時のバス通りを車で走ると、あの頃の雰囲気とは大分様変わりして、古くて寂れた感じがして、ちょっと寂しくなります。私がかつて住んでいた香澄町から向山に抜ける裏道(電子工グランド脇)はまだあるかな?東北放送から青葉山のテニスコートに抜ける山道はまだあるのかな?
そんな思い出に浸ってしまう、本日でした。
「八木山まち物語」は販売目的でつくった本ではないようで、モールの紀伊國屋書店でも売っているそうですが、残部数がわずかとのこと。購入ご希望の方は、太白区役所まちづくり推進課 にお問い合わせください。または、私も二部なら実費でお分けできますので、こちらからお問い合わせください。