SDGsと書いてエスディジーズと読みます。
持続可能な社会に向けて国連が全世界に対して定めた17の国際目標です。
世界全体としてだけでなく、先進国から途上国に至るまでそれぞれの国がいま抱えている課題が網羅されており、国の現状に関わらず平等です。
昨年あたりから、急速にその概念が浸透し始め、先日のお仕事先の理事長さんも、賛同を表すピンバッジを襟元に付けていらっしゃいました。
私は自分の仕事先にエネルギーに関わる会社があるため、地球温暖化防止の延長上の話題として、2年前にその言葉を初めて知りましたが、最近は議員さんを始め、経営者やNPO関連の方など、SDGsピンバッジを付けている方をよく目にするので、ここにきて急速に普及していることを実感します。
SDGsはSustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標と略されますが、地球温暖化防止も温室効果ガス排出抑制も「持続可能な」という大きな目標の配下に組み入れられると、「そりゃ、そうだ」と素直に思えてくるから、言葉って不思議ですよね。
個人的にSDGsはとても優れたキャンペーンだと思います。
Sustainable(持続可能な)を最大の目標に持ってきたのが、すごくいいです。
それによって私は、SDGsの17のゴールに寄らず、何に関しても「持続可能な」を強く意識するようになりました。
たとえば、所属する任意団体、役員会、今の仕事、家族の幸せ・・・それらがすべて「持続可能」なのか?と考えると、今後、自分がとるべき行動も少しずつ変わってくるんですよ。
役員を務める組織であれば
・私一人しかできない作業があるなど属人的になっていないか?
・私がいなくても組織が成り立つ(継続する)体制になっているか?
・自分だけわかっていて他の人が知らない情報はないか?
・様々な手順や議事録などの過去の記録が、誰でも簡単にアクセスできる場所に共有できているか?
などをよく考えますし、次世代を担ってくれる人物の選定や育成なども常に意識するようになりました。
また、家族や家庭生活であれば
・今年還暦を迎える自分の体力に合った収入の継続
・(まだまだ元気ですが)年々からだも心も衰えていく80代の母のサポート
・視力が悪く免許を更新できなかった夫が移動するときの送迎
などを、今後も無理なく続けて行けるかどうかが、大きなカギになってくるように思います。
その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することをいう。 パラダイムシフトといいますが、SDGsのこの「持続可能な」という表現が、私の中でささやかなパラダイムシフトを起こしてくれるんですよね。
「いま」じゃなくて「これからも」でしょ?
「いまだけ」じゃなくて「これからもずっと」でしょ?
これからの目標は、「持続可能」なのだ・・・
結果的に、自分をそんな考えにさせてくれたSDGsを考えた人はとてもエラいと思うし、今後しばらくは「持続可能な」という言葉が重要キーワードになり続けると思います。