本日6月22日(木)は、保険労務士法人 豊嶋事務所 様が毎月開催されている経営労務セミナーで講師を務めました。
タイトルは『困った社員の活かし方(育成・指導のツボ)!』。個性的で指導が難しく、なかなか会社が望む人材になってくれない方の特長や理解するためのヒント、そして効果的な接し方をお話ししました。困った社員を、最近の若い人、価値観が違いすぎて相性が悪い人、そして資質的な課題がある人の3つに大きく分けて、自分の具体的な事例を出しながら、指導のポイントを解説しました。
私は100名以上の派遣スタッフが働くコールセンターで、所属部門の業務運営とスタッフ管理を担当する、派遣会社側のリーダーでした。新人さんの研修と育成を一手に引き受け、人選や採用にも深く関わってきましたが、その業務を通じて、今まで出会ったことがないような多くの人達と接してきました。
派遣会社の社員の辛いところは、クライアント企業様に厳しく人の質を問われることです。現場で働くスタッフとして誰でもできることができなかったり、考え方が偏っていたり、性格的に屈折していたり、そういった方が一人いるだけで、会社間の問題としてクレームになりますし、それ以上に周囲のスタッフとの軋轢が大きく、職場が非常に荒れてきます。
それをどうやったら解決できるのか常に悩み、本当に苦しい思いをしながら仕事をしてきました。高額なお金を自腹を切って払いセミナーに通ったり資格を取ったりしましたし、精神保健の分野を学ぶために、東京にもよく勉強に行きました。現場責任者としては、いつも崖っぷちの間隔がありました。
そんな中で少しずつわかってきたことや、困ったスタッフとのリアルな関わりを通して体験的に学んだことを、体系的にまとめたのが、この講座です。
簡単に結論付けすれば、相手の存在を認め受容しなければ指導の入り口に立てないということに尽きますが、そのためには、相手の方の持って生まれた資質や現状に至った人生の背景なども深掘りして推察し、不足を補うような接し方をしなければ、コミュニケーションが成立しないということです。
「不足を補う」というのは、相手が足りないものを満たしてあげることで、(様々な原因があったとしても)人に認められたことがない人は認めてあげて、褒められたことがない人は褒めてあげる。ニュアンスが理解できない人にはニュアンスを排した指示を工夫し、不安が強い人には不安を抱かないような手法で業務を依頼します。
ものすごく当たり前のように感じられますが、そういったところこそ、リーダー側が「直してほしい」と望む部分なので、指導者はどうしても軌道修正を念頭に置いた接し方をしてしまいます。ですが、相手の短所を悪しきものと嫌悪するのではなく、ただそこにある事実としてとらえ、そこも含めて人として尊重していくと、その人は本当に段々変わってきます。
その土台をきちんと作ったうえで育成・指導を行えば、様々なノウハウもそこで生きてきます。
講座ではその事例をたくさん紹介し、「ここだけの本音」も吐露しながら、本日ご参加の皆さんにできるだけ合った内容にカスタマイズしながらお話をさせていただきました。皆様の職場で人材育成のヒントになれば幸いです。本日は、ご参加ありがとうございました。
主催:保険労務士法人 豊嶋事務所
研修名:経営労務セミナー
タイトル:「困った社員の活かし方(育成・指導のツボ)!」
テーマ:部下指導、人材マネジメント
会場:宮城野区中央市民センター
人数:約20名
時間:3時間
対象者:豊嶋事務所のお客様、および、一般参加の皆様
※終了いたしました。ご参加ありがとうございます。
社会保険労務士法人 豊嶋事務所 様(宮城県仙台市)主催の経営労務セミナーで講師を務めます。主に中小企業の事業主の皆様が対象です。お申込みはこのページのチラシからFAXで。・お問い合わせは社会保険労務士法人 豊嶋事務所 様にお願いいたします。
困った社員の活かし方(育成・指導のツボ)!
日時 | 2017年(平成29年)6月22日(木) 13:30~16:30(受付 13:10~) |
会場 | 宮城野区中央市民センター(MAP) |
種類 | 経営労務セミナー |
対象 | 事業主(経営者)および人事労務責任者の方 等 |
講師 | 人材育成コンサルタント 笹崎久美子 |
テーマ | 経営者・管理者・リーダーが心得ておくべき 『困った社員の活かし方(育成・指導のツボ)!』・ダメダメ社員とは? ・キャラ系ダメダメ社員はそのままでは永遠の旅人 ・資質系ダメダメ社員は無形情報に極端に弱いと心得る ・発想の転換 |
料金 | 資料代 1,000円(当日お支払いください) (豊嶋事務所顧問先様は無料) |
ご案内チラシ | |
主催 (お申込み・お問合せ) |
社会保険労務士法人 豊嶋事務所 様 〒983-0038 宮城県仙台市宮城野区新田1-20-3 TEL 022-781-8411 FAX 022-781-7704 |