今日はT大学様で、キャリア戦略Ⅲの第三回目の授業を行いました。

キャリア戦略は自分のキャリアを自ら構築できる自立したビジネスパーソンを育成する授業です。ビジネスパーソンと言っても営業やオフィス系の仕事に限らず、専門職であっても技術職であっても、社会で役立つスキルを身につけて欲しいというのが狙いです。そのためには、自分以外の人達とのコミュニケーションが重要になってくるので、本日は『信頼家関係を築くコミュニケーション』と題して、会話を通した他の人との関わり方をお伝えしました。

ですがその前にやっておかなくてはならないことがあります。座席のシャッフルです。学生さん達は(もちろん大人もそうですが(笑))いつも仲良しが集まって座っているので、これをより一般社会に近い環境に変えて、あまり馴染みがない人と隣り合わせになり、そこからどんな会話をしていくか?ってことですよね。

なので、学生さん達は嫌だと思いますが、あいうえお順に一列に並んでもらい、全員をシャッフルして座席の並びを再構築しました。

会話の基本はコーチングスキルである、傾聴・承認・質問がベースです。授業ではコーチングという言葉は使わずインタビューという表現で、相手の話をじっくり聞いて質問をするという練習をしました。

皆さんからいただいたその日のミニレポートの文面を拝見すると、「普段話したことがない人と隣になるのが嫌だった」「見知らぬ人と話をするのが苦手」と多くの方が書いていますが、そんな皆さんが「知らない人と話ができてよかった」「他人と話をする楽しさを初めて知った」「世界が変わった気がした」など、今までになく感情表現を土台にした感想を述べてくれていて、きっと、普段から、自分の話をじっくり聞いてもらう機会もなく、「あれはダメ、これはダメ」「〇〇してはいけない」という声掛けが多い、様々な制約の中で生きているんだなぁ・・・と感じ、少し切なくなりました。

本当に、今って、他人への評価や視線がナーバスで厳しいですよね。人間は本来、他人と関わりたい動物ですが(そのほうが生存率が上がるという本能的な意味でも)、それが嫌いだという人は、人生の中で、他人と関わっていい思いをしたことがない可能性が高く、もしそうであっても相手の人が、自分の望む方法で、自分が心地いいと感じる距離感で、自分の考えや意見を尊重する姿勢で接してくれたら、その人とは仲良くなりたいと思うはずなんです。

今回は自分のそんな考えをベースに、まずは皆さんに、ほかの人に関心を持って自分の話をきいてもらう心地よさや、受け入れてもらえる安心感などを、授業を通じてぜひ体験してもらいたいと思いました。頭で考えるのではなく、まず体験すること。ここからのスタートだと思うんですよね。


科目 キャリア戦略Ⅲ(03)
タイトル:「信頼関係を築くコミュニケーション」
テーマ:コミュニケーションと会話
人数:約60名
時間:90分
対象者:総合政策学科 3年生の皆様(選択科目)

 

 




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