旧タイトル「地域コミュFM活性化の笹モデル」

「じょぶネタ!ワンタイムトーク」の黒木薫さん(エフエムたいはく78.9MHz)_jimdoHP_Facebook_IMAG4838.jpg

友人達3人と合計4名で、
地域コミュニティFMでラジオ番組をやっています。
エフエムたいはくで毎週木曜日19:30~20:00放送の
「じょぶネタ!ワン・タイム・トーク」という番組です。
昨日(5/5)はその第5回目の放送で、
黒木薫さんをゲストに楽しいトークを伺いました。

 

「じょぶネタ!ワン・タイム・トーク」は
2014年の後半も半年続けた番組です。

 

2014年の前半は、所属するコーチ協会の予算で放送していた
「僕と私とコーチング」を担当していました。

 

関わっているメンバーと内容は
ほとんど変わりないのですが、
コーチ協会で予算を出しているときは
「僕と私とコーチング」という名前で会員がゲスト。
そうでないときは「じょぶネタ!ワン・タイム・トーク」
という名前で出演者を公募しています。

 

この番組枠でこれを交互に繰り返し、
いまやッているのが「じょぶネタ!ワン・タイム・トーク」の
2016年版ということになります。
かっこよく言えば、SeasonⅡという感じでしょうか(笑)
なんだか、わかりにくいですね^^

 

この枠は元々、2014年に、
知人のエフエムたいはく関係者の方から、
「放送枠を買いませんか?」と打診をいただいたものです。

 

自分でお金を出すよりも、
せっかくなら誰かの役に立つ企画にしたいと思い、
以前から代表幹事を務めている
日本コーチ協会東北チャプターの幹事メンバーに、
「会員が自己PRできる場としてどうかしら?」
と、相談したところ、
全員が大いに賛同してくれたため、
予算を取って、うちの会で
正式にその枠を買うことになりました。

 

そして「僕と私とコーチング」
という番組名で内容を自主制作し、
2014年の半年間と2015年の1年間に
毎週放送いたしました。
2014年が半年間だったのは
その年は半年分の予算しか
確保していなかったからです^^

 

2014年の番組が終わりに近づくころ、
エフエムたいはくさんから、
番組継続の打診がありました。
私自身も続けたい思いがありましたが、
こちらもそれほど潤沢な予算はありません。

 

そこで、どうしたら、
番組を自分で継続することができるか、
真剣に考えてみたのです。

 

一番簡単なのは、番組出演を有料化して、
ラジオに出てみたい人や、
ラジオを通じで自己・自社PRしたい方から、
お金をいただくことですが、
地域コミュニティFMは法律で
電波の出力が制限されているようで、
聴取エリアがそれほど広くありませんし、

 

日常的に聞いている人も少ないと思われ、
ラジオに出たからと言って、
お金を払うほどのPR効果が望めるようには
私には思えませんでした。

 

ですがSNSにアップできる
「ラジオに出ました!」という写真が撮れるなら
出たい人はたくさんいると思いました。
ラジオでオンエアされるトーク以上に、
「ラジオ出演した事実」の証拠写真のほうが
価値があると思ったんです。

 

考えてみれば、聴取者が少ないラジオで話す
その場限りで消えてなくなる流動情報よりも
それを記録して、エリア外の人でもいつでも見られる
固定コンテンツがあったほうが、
出演者はよりいっそううれしいかもしれません。

 

であれば、出演時の放送内容を動画に撮って、
YouTube公開する、という付加価値を付けようと思いました。
それならたとえ聴取者の少ない地域コミュニティFMでも、
お金を払ってくださる方もいらっしゃるのでは?

 

問題はその動画の撮影と編集を誰に頼むか?ですが、
私は可能なら、障害者の方にお願いしたいと考えていました。
障害をお持ちの方でも、PCスキルのある人がもしいたら、
その方にお願いすることで、在宅ワークの可能性を探りながら、
(わずかですが)収入の一助にもして欲しいと思ったのです。

 

長年の社会経験で思いますが、こういうことって、
関わる全ての人達の利益を等分に図っていく方が
なぜかうまくいくんですよね。
なので私が考えた小さなビジネスモデルは以下です。

—————————-
出演料を有料化する(出演者がもらうのではく、払うほう)
いただいたお金の半分は放送料としてFM局に払い半分は障害者の方に払う
私自身は無収入でも可。持ち出しすることなく番組継続ができることが目的なので。
私に利益はなくても、専用HPをつくり毎回放送内容と記事をアップすることで
パーソナリティとしての自分をアピールできる。
出演者はラジオ出演と固定コンテンツで自己・自社PRができる。
障害者の方の収益にもなる。
FM局も放送枠が埋まって収益になる。
番組関わる全ての人にメリットがあり、全ての人が幸せになれる。
—————————-

よし、これならできそう、と思いました。

 

幸い、この件を相談した仕事先のみやぎセルプさんから、
チラシ作成や動画編集など、
IT系で障害者の就労支援事業を行っている、
一般社団法人COM’Sさんをご紹介いただき、
こういうお話って、まとまるときは
あっという間にまとまるものだな、と、思いました。

 

①ラジオ出演を有料化
②出演時の固定コンテンツ作成とインターネット公開

 

これをセットにしていけば、
スポンサーの獲得に苦慮する小さな地域コミュニティFMでも、
それなりに放送枠は埋まるのではないかと思いました。

 

有料にするかどうかは別として、
このやり方を「私もマネしていいですか?」と言ってくれたのが、
友人の宇佐美陽子さんで、
宇佐美さんはなとらじのパーソナリティさんでもありますが、
ご自身の番組で、固定コンテンツを提供なさっていると思います。

 

それから、私達が動画撮影と編集をお願いしている、
一般社団法人COM’S所長の西山さんも、
この春から始めたご自身の番組(仲間の皆さんと開始)で、
動画公開しています。

 

エフエムたいはくさんが、
ネットラジオで聴ける放送局なら、
(注:現在は特定のアプリで可能)
私はこんなことを考えなかったと思いますが、
有料であれ、無料であれ、どうせ出演するなら、
できるだけ多くの人に聞いてほしいというのが、
出演される方のお気持ちだと思います。

 

ラジオ局の中には
ユーストリーム配信している局もありますし、
パーソナリティ自身が自前で
ユーストリーム配信しているケースもありますが、
ユーストリームって、ネットにあまり詳しくない方には、
少し難しい感じがして、ちょっと敷居が高いと思うんです。

 

幸い私は、市価よりも安く
動画撮影と編集をしてくれる事業者さんが見つかったので、
9月まではこの方法で番組を続けたいと思います。

 

出演者を募る都合上、
ご出演は有料である旨は明記しないといけませんが、
その場合「出たがり」と思われるようで躊躇する方も
中にはいるかもしれません。
ですが、番組の収益は障害者の皆さんへの
動画作成費(と放送料)に使われるので、
ご出演は小さな社会貢献でもあるんですよね。

 

私達がお願いする動画作成は、
就労の為の練習ではなく本物の実戦なので、
その作業を通して、事業所の障害者の皆さんが
プレミアプロによりいっそう習熟し、
就労に必要な動画編集スキルを
ぜひ身に着けて欲しいと願っています。