今日はT大学様でキャリア戦略Ⅲの授業の日でした。

長野3日間のあと、すぐに盛岡に一泊して、残念ながら自分の仕事だけで精一杯。申し訳ないけど学生さん達の資料までは手が回らず、本日のテーマである『リフレーミング』は資料無しのスピーチオンリーで行いましたが、逆に今回はそれでよかった気がしました。

社会人の場合は、エライ人の訓示を職場で聞いたり、懇親会や祝賀会などの長い挨拶等で、人の話を受け身で聞く機会が多いので、自分が企業さんで研修を行うときには、なるべくそういう状態にならないように、ロールプレイングやワークを挟みながら進めることが多いのですが、逆に学生さんが受ける授業というのは、何かを教えられたり指示される場なので、誰かの経験や過去の話を、じっくり聞くということも少ないのかもしれないね。

というのは、今日は、自分が今まで仕事をしてきてターニングポイントになった話を、本日のテーマであるリフレーミングに絡めて話をしたんですが、退屈に感じるだろうと思っていたら、思いのほか、きちんと聞いてくれたんですよね。

もちろん、ただ『聞く』だけでは思考のトレーニングにはならないので、最初に目的を告げてから話した、ということもあるのですが。

ここでいう目的というのは、私の話を聞いた後に、今度はあなたがペアワークの相手に、自分が主人公(つまり私)になったつもりで、私と同じ話を相手にしてください、というもの。

いわゆる他己紹介と呼ばれるワークの発展形ですが、自分はこれを、数年前のコーチングフェスタ(JCA東京チャプター主催)でやってみて、なかなか面白かったんですよね。そのためには話を真剣に聞かなくてはいけないし、もっと面白いのは、相手から聞いた話を自分がするときには、自分の感情も付け加えて自分なりの補足を加えてしゃべってしまうことです。でもそれが正しいかどうかはわからないんです。でも、付加したくなるんですよね。

それは、自分が主人公になって話をするときには、共感した部分で感情が起動してしまうからで、もちろんワークの目的にもよりますが、私は今回、それはあっていいと思いました。そもそも人の話というのは、無意識にぼーっと聞いていると心に刻まれずに通り過ぎてしまうことも多いですが、他人から聞いた話を自分が主人公になって(私を主語にして)別な人に伝えるときに、色々な思いや感情が出たらいいな、と思ったから。

今日はですね、私が20代のときに怒られやすくて、どうしたら怒られないのか考えた話や、プロバイダーで働き始めた時に、同期の中で一番仕事ができなかった私が自分の存在価値を変なところに見出した話。そして、仕事で目標を決めて勉強しようと思った話などを本音で語りました。

終了後のアンケートを拝見すると、伝わる人にはちゃんと伝わっているんだなぁと思いました。私はテストはしないし課題も出さないし、成績は普段の授業の態度や、終了後にその場で書いて出してもらうミニレポートで判断しようと思っているのですが(現状では、課題を読み込む暇がない、テスト問題をつくる時間もない・・・)、今回はその中の必須項目に、『本日の話を聞いたうえで、私への質問を書く』というテーマを入れました。

ちらっと見ましたが、この質問のほうに、皆さんの今の悩みや不安がほんのりと匂ってきて興味深いですね。

次回(来週)のテーマはアイデア発想法です。若い皆さんにワークをいっぱいやってもらって、頭をぜひ柔軟にしていただきたいと思っています。


授業名:キャリア戦略Ⅲ
タイトル:リフレーミング
テーマ:リフレーミング
人数:約40名
時間:90分
対象者:総合政策学科 3年生の皆様(選択科目)




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