今日は打ち合わせで、有限会社仙台写真工房さんをご訪問しました。仙台写真工房さんは、友人の森下さんのお母様が社長を務める会社で、広告写真や航空写真のほか、ハイアングルやパノラマなどの特殊撮影や美術品、文化財なども多数手がけていらっしゃいます。名刺を拝見すると、資料館や博物館の展示企画制作もされているようです。

最近、お引越しされたばかりで「まだ片付いていない」というお話でしたが、オフィスに入ると巻物の長筒?がずらり。私は30年前に広告業界にいたのでそれが撮影の背景に使うスクリーンであることはすぐにわかりましたが、森下由紀社長に名前を尋ねると「バックペーパー」というそうです。

 

 

そして打ち合わせの後、森下由紀社長から、仙台写真工房さんが作成された「仙台箪笥所在調査報告書」という図録資料をいただきました

 

 

これはすごいです。宮城県内で所有されている仙台箪笥の所在が網羅されている大変貴重な資料です。掲載点数がとても多いので「これ、どうやって調べたんですか?」と尋ねたところ、「市町村(文化財担当部門)や、あと口コミ!」というお答えでした。

一例として話してくださったのが、川渡の老人福祉施設にある仙台箪笥で、それは、森下社長がよく訪れる鳴子温泉の女将に教えていただいたそうです。でもなぜ仙台箪笥が老人福祉施設に?

この話には後日談があって、実はその仙台箪笥は寄付された品物なのだそうです。そこで元の持ち主を森下社長が確認すると、なんと、その情報を教えてくれた旅館さんが元の所有者だったというおまけ付き。というのも、その仙台箪笥の所在を教えてくれた女将さんはその事実を知らなかったようで、たぶん先代か先々代の女将さんが寄付されたのでは?という推測でした。施設側に記録が残っていたので、このたび旅館さんでも初めてそれがわかったそうです。こういうことってきっとどこかでつながっているんですね。以下は無作為にパラッとページを開いてみた写真です。

 

 

森下社長は、仙台箪笥に関する様々な活動(兼お仕事)をされていて、昨年は宮城県が主催する「発見!!体験!!仙台箪笥の世界」というイベントを手掛けられました。

 

 

今回は、そこで配布された冊子もいただき、早速中を拝見してみると、仙台箪笥のわかりやすい解説が載っています。

 

 

そして中には素晴らしい仕込み(作り付けのオーダータイプ。収納型)の仙台箪笥の写真が!うーん、写真が少し鮮明ではないので、以下は後ほど差し替えます^^でもこれ、本当にすごいですね。塩釜の個人のお宅で、家自体は地区150年以上、仙台箪笥は大正時代前後のものだそうです。

 

 

私は思わず、仙台箪笥よりも大きくて立派な神棚のほうに目がいってしまったのですが、神棚もこのぐらいの大きさだと、まるでお部屋の中に小さな神社があるようですね。

 

森下社長のお話によると、日本各地の伝統箪笥が戦争を境として廃れていった中で、仙台箪笥が今でも作られ続けているのは、職人を囲い込まなかったからだそうです。門外不出・一子相伝の技術にしてしまうと、品物や技術が普及していきませんが、仙台箪笥は彫金、指物などが分業体制で、つくろうと思えば誰でも作れる家具だったため、戦争があっても生き残ることができた、とのこと。

また、仙台箪笥は海外にも輸出された時期があったそうで、仙台に居た宣教師の方達も帰国されるときに持ち帰ったというお話です。図録には輸出用の仙台箪笥も掲載されいて、鏡や小引出しが西洋風ですが、なによりも総丈が高い!誰が使うの?という高さです。仙台箪笥は外国人の好みに合わせてより一層派手になったという背景もあるようです。

ちなみに、仙台箪笥と言えば有名なお店がいくつかありますが、実は湯ノ目家具さんも元々は箪笥屋さんで、湯ノ目家具でも仙台箪笥を作っているとのこと。社名・店名に「箪笥」の文字がないので、あまり知られていませんが、私も知りませんでした。メモメモですね。

 

宮城県が主催する仙台箪笥のイベントは今年も行われるそうなので、詳細がわかったらまた掲載したいと思います。昨年参加した森下(息子)さんによると、彫金体験コーナーなど親子で楽しめるワークショップもあるそうですよ!

 




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