4月7日に山形県天童市の一般貨物自動車運送「D社様」で新入社員研修を行いました。2014年からお引き受けしている研修で今年が4回目になります。

内容は社会人としての心構えから始まり、ご挨拶(お辞儀)、名刺交換、ご訪問のマナー、来客応対、そして恒例の挨拶実習を行いました。

挨拶実習は、明るく元気がよく息がピッタリ合った他社様の朝礼の挨拶実習のビデオ(数分間の抜粋版)を見ていただき、制限時間内でこのビデオと全く同じ動きをお願いするグループ演習です。
大きな声でキビキビとビデオと同じようにただご挨拶するだけでなく、お辞儀の角度、タイミング、手さばき足さばき、体の向き、全体の動きなどを完全にコピーすることで、注意力やチームワークなどを養うもので、最後に各グループがコンコール形式で発表し合います。今回の制限時間は30分。グループごとに話し合いながら見本の通りにできるように何度も練習します。

今年の新人さんは観察力があり、どのグループもかなりのところまで完全コピーがでてきましたが、残念なことに、昨年と比較すると、自分たちの動きを全体的に見てチェックする担当者を設けた班がひとつもなく、結果的に「息が合って美しくピタっと全員が揃っている」というところまでは行きませんでした。また、上司の方からは「前から見ると綺麗だが、横から見ると角度がよくない」というご指摘もいただきました。

ですが例年と異なり、どのグループも早めに実践練習に入ったため、時間を無駄にすることなく効率的な練習ができて、クオリティは高かったと思います。というのも、この会社さんでも他社さんでやってもそうなのですが、役割分担や文言を確認し合う話し合いばかりを長く続けてしまい、練習不足で形にならないケースも非常に多いんです。そういった意味では、今年は実践に向く優秀な新人さんが多いように思いました。

私がビジネスマナー系の研修を行う時に重視しているのが、「手足のコントロール」「立ち居振舞いのマネジメント」ということです。ビジネスマナーというのは「ビジネス」の「マナー」なので、その主旨は伝統的なお作法やルールを守ることではなく、上下のある人間関係を良好に保つことで「ビジネス」がスムーズに円滑に進むこと。ですので、ルールを守ることも含めて、大きな意味では、相手に敬意を表する気持ちがどう行動に表れているか?だと思うんですよね。

自分ではきちんとご挨拶したつもりでも、相手から見れば声が小さかったり、視線が合っていなかったり。また、お辞儀ひとつとっても、自分が「やっている」と思うことと、相手からの見え方は大きな差があります。つまり主体的な自分と客観的な自分では、かなりの違いがあるんです。

そういった理由から、私は「客観的な自分」を皆さんにぜひ見ていただきたくて、どんなマナー研修でも必ずビデオを使います。動画で撮ってすぐにその場で再生して、皆さんに見てもらいます。そうすることで、ひとりひとりが、自分の動きに対して感じたこと。それがすなわち、意識付けや行動の変化につながっていくと私は思っています。

今年の新人さんは前向きで積極的な方が多く、自分たちのビデオを見ながら、ご挨拶やお辞儀を熱心に練習していました。その反面、開始時に約束した入退室のご挨拶に関しては、照れがあるのか、例年よりも丁寧さが感じられませんでした。

教師をやっている友人によると、生徒さんのキャラクターというのは、その年その年で異なるようですが、同じ会社の新人さんも継続して拝見していると、その年に寄って傾向があり、興味深いですね。昨年入社の先輩たちは個性派ぞろいなので(笑)、先輩たちに負けないように早く仕事に慣れて、ぜひ今のような前向きな積極性を仕事で発揮してくださいね。期待していますよー!




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